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Hero’s Journey 2

更新日:2021年7月13日



英語学習をするにあたって、英単語の起源を理解することはとても大切です。口語ではわかりやすい言葉を使うことが大切ですが、科学や医学などの専門用語はギリシャ語やラテン語に由来している言葉がたくさんあります。これは日本語を母語としている英語学習者にとって発音の面でとても有利です。なぜかというと母音がたくさん含まれるからです。例えば、心臓や心は英語でheartと言います。しかし専門用語になるとcardioという単語を使います。これはギリシャ語で心臓という意味です。日本語を母語とする人にとってはheart よりcardioの発音の方が簡単だと思います。NCIS(ネイビー犯罪捜査班)というアメリカのテレビドラマで鑑識や法医学の担当者が専門用語を駆使して説明すると、Gibbs特別捜査官が”English please.”と言います。わかりやすく説明するよう、お願いするのです。


さて、今回もHero’s Journey(英雄の旅)の話をしたいと思います。オデッセイアという話を読んだことはありますか。古代ギリシャの叙事詩です。紀元前8世紀ごろに書かれたそうです。私はこの話を夏休みに読んだ記憶があります。とにかく長い話なのです。この話は時系列の真ん中あたりから始まって過去にさかのぼります。まるでスター・ウォーズの映画と同じです。スターウォーズは4から始まって、5 と6のあと1に戻ります。オデッセイアの話には、父と息子の英雄の旅が別々に出てきます。息子のテーレマコスは父であるオデッセウスのことを探す旅に出ますが、その先々で父の偉大さを聞きます。例えば、誰かから直接褒められるより、「第三者があなたのことを褒めていた」という話を人伝てに聞く方が嬉しいはずです。このような手法が使われていたのは驚きです。また、ギリシャの神様たちが人間のように感情を持つ神様として書かれていたのが印象的です。そして、神様たちは人間の姿になって主人公を助けたり、成長を見守ったりします。この話を英雄の旅に当てはめてみるのも面白いと思います。


 



Author:


SALC Language Advisor 諌山恵子

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