みなさんこんにちは。SALC 言語アドバイザー(LA)のサンダーズ美里です。
今回はみなさんが英語のスピーキング力を高められるように、1人でもできる特訓方法をお教えします!
1. まず私が日本にいてそこそこのスピーキング力をどのように手に入れたのか
【初期】
私は中学、高校と英語は好きでしたが全く英語をしゃべる機会に恵まれずに気づいたら大学生になっていました。まず1つ転機が訪れたのが、大学の頃の留学生たちとの出会いでした。大学受験で鍛えた文法や語彙を精一杯頭から引き出しながら会話したのを覚えています。この時は日本語がまず浮かび、そしてそれを英語に直すという話し方で、どうしても会話のリズムを崩してしまうため大勢の人が英語で話している中にはなかなか入っていけなかったという状態でした。さらに、リスニングが苦手であったため、相手の返答の6割程度しか理解できなかったので、私が奥深い返答をすることができませんでした。それでも自分の興味ある分野や関心事に関しては、一対一で話をふりながら少しずつ会話のリズムに慣れていくようにしました。
【中期】
ある程度不自然な間を開けることなく話せるようになったのは、大学3年目でTOEICの勉強をしていた時だったと思います。ひたすら速音読(下記の学習方法を参照)を繰り返し、英語でスラスラ音読できるように3ヶ月続けました。これは自分の発音やイントネーション、英語のリズムの変化が感じられて楽しい学習方法でした!音読に自信がついた頃に一度自分の声を録音して聞いてみました!すると耳を塞ぎたくなるようなあの発音がかなり矯正されていて、TOEICや英検のリスニング問題にも抵抗を感じなくなりました。ネイティブスピーカーとの会話にもだいぶ抵抗はなくなってきました!言っていることがだんだんわかるようになってきたからだと思います。
【後期―現在】
今でも、もちろん完璧ではありませんが(まだまだ精進が必要です!)、ネイティブスピーカーたちと話すことに対して緊張したり、不安を感じたりはしなくなりました。英語でジョークを言って相手を笑わせることができるほどになりました。わからない時は、「今なんて言った?」とすぐに突っ込み、「ああそういうことか!」と自分が納得し、理解しながら会話運びができるようになりました。この頃に気づいたのが、相手と会話をする際には相手の文化背景を知っておくことが非常に有利だということです。例えば、その国の有名なムービーアクター、シンガー、ドラマ、ソウルフード、ダブルミーニングなどを知っておくと話がものすごく盛り上がります!言語を学び交流する際には英語力のみならず、豊富な知識を持っておくことも会話をつなげられるテクニックであると実感している今日この頃です。
2. スピーキングの1人学習法
〇 「聞いて、まねて、直す」で英語らしい発音やリズム・イントネーションをものにしましょう。できれば、まねる時は口元も見ながらまねします。
原音を忠実に聞き、覚え、声に出し矯正する。テキストでもいいですし、英語で海外ドラマの俳優やニュースリポーターのまねをするのもお勧めです。
〇 速音読、シャドーイングで何度も声に出してやってみましょう。
速音読:テキストを見て構いませんが、音源よりも速く音読できるようになりましょう。リピーティングや、同時読みなどの練習をしながら読む速度を速めます。
シャドーイング:耳から入ったインプットを数秒遅らせてそっくりそのまままねて発話していきます。テキストは見ないで。
〇 基本文法と単語帳の例文などを徹底的に覚えて活用練習してみましょう。
会話フレーズ集や構文集を暗記したり、例文の単語を同意語に置き換えて言ってみたり、疑問文や否定文にしてみたり、主語を変えてみたりしながら活用練習を繰り返してみる。文法学習をする際には「あーそういうことか!」と気づきがあると定着しやすくなります。
3. スピーキング上達の極意
○「流暢さ」から「正確さ」へシフトする。
初めのうちは誤りを気にせずにどんどん喋ることが大事!流暢さが定着して来たら、正確さにも注意を向けるようにしましょう。ここで言う「流暢さ」とはネイティブスピーカーがあなたの発音やイントネーション、ポージングの間などを聞いた時、よりナチュラルで違和感なく聞き取れると感じる、ということです。そして「正確さ」とは、適切な語彙や文法が使えているかということです。
○ 会話をつなぐためのコミュニケーション方略を学びましょう。
完全な文にして言えない場合は、簡単な単語で表現しましょう。
自分が話しやすいように、言い換えを行う。
身振り手振りやまねをしてジェスチャーで応じる。
話のつなぎフィラー(Well…, Let me see…)などを入れる。
以上、自分自身の学習体験と『「達人」の英語学習法』竹内 理 先生著(草思社)を参考にまとめさせていただきました。
最後に、上記の学習法に興味がある人、質問がある方、私と一緒に練習してみたいという人は、ぜひLAセッションに予約を入れてください。
担当曜日・時限
月・木曜:4限
火・金曜:2限&4限
Language Advisor (LA)
Saunders Misato