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『英語ライティングルールブック』を使ってみた感想

更新日:2021年6月29日


こんにちは、SALCの言語アドバイザー(LA)のベンソン華子です。

今日は、『英語ライティングルールブック』を使ってみた感想を共有したいと思います。あくまで個人の感想なので、参考程度にしてくださいね。

試し読みはこちらから(試し読みは第2版のもの)













全体の構成&感想

l 端的にまとめられているので、わからない項目のみを調べるのにも使いやすい。

l 本書はForestのように文法項目ごとに練習問題等はついてないの、単品での自己学習はしにくい。

l ネイティブの感覚が要所要所に書かれているので正確で自然な英語を学習できる(「文法的には合っていても不自然な英語」を避けることができる。)

l 辞書の訳を確認するだけでは得られない情報がわかりやすく端的にリスト化されているのでコスパが非常にいい1冊。

l (英語初級、準上級の学生でももちろん使えるが)英語中級以上から大学院生までの英語ライティングをさらに上達したい学生向け。留学前準備にも最適。

l ルールブックを徹底的に使い倒したい場合には、緑のワークブックとセットで使用するといい。


<文法編>

ライティングに必要な日本人がよく間違える英文法が厳選されて取り上げられている。それぞれ使い方の正しい例文と間違った例文、不自然な例文などが掲載されていて、日本語で長く解説されるよりもわかりやすい印象。


<語法編>

have to/need/mustやcould/was able toなど日本人が苦労する微妙な類義語の違いやニュアンスなど、ネイティブの筆者だからこそ説明できるところが高ポイント。文法学習だけではカバーしきれない英語と日本語の発想の違いなど、読むだけでも面白いセクション。


<句読点編>

英語ネイティブでも、正確に英文を書くことを学んでいない人も知らない句読点のルールについて細かく書かれているセクション。コンマ、ピリオド、大文字など、句読点は英文ライティングを学ぶ日本人やそれを採点する教員泣かせでもある。より正確に、公の場でも自分のライティングに自信をもって発表できるようになりたい人には是非読んでもらいたいセクション。英卒論、修論を控えた学生は必須のセクション。


<アメリカ英語とイギリス英語>

APUの教員には様々なバックグラウンドを持った先生たちがいる。アメリカ英語に親しんできた学生にとっては、イギリス英語で書く先生に出会うと「先生、スペル間違ってる?」と思うことも。ライティングにおいてもアメリカ英語とイギリス英語でざっくりでも違いを知っておくことで、英語で書かれたテキストや論文を読む際にも役立つセクション。


<appendix 付録資料>

in a month’s time/after a month(1か月後に)など、少し難しい表現とシンプルな表現をまとめたリストや、obtain/get(得る)などの堅い表現とカジュアルな表現などのリストなど、実際に書き始めえから直面する痒いところに手が届くリスト達が掲載されている。これも辞書の訳を眺めるだけでは知りえない貴重な情報。


 


SALC Language Advisor

Benson Hanako


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