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LAのアントン先生からの自己紹介



みなさん、はじめまして。SALC 言語アドバイザー(LA)のMario Antonです。APUでは、現在準中級と中級を教えています。今回は自らの自己紹介もかねて言語とその背景にある文化についてみなさんと共有していきたいと思います。 私はアメリカ人の両親の元、静岡県で生まれ育ちました。マンハッタンという大都会で育った両親は70年代初期に日本の食文化に興味をもち、全く新しい文化へと飛び込んでいきました。静岡県といっても、私が育ったのは天竜という山あいの地区。英語とは無縁の小さなコミュニティでした。外国にルーツを持った子供もいなく、英語やそれにつながる文化との接点は全て両親を通して得ました。ただ、多くの子供がそうであるように、年を重ねるにつれて、自分と周りとの違いに対して敏感になっていき、力になるはずの英語力もどこか劣等感に近い感情へと変わっていったのを覚えています。

みなさんは、日本語を喋っている自分と英語(もしくはその他の言語)を喋っている自分に何か違いを感じることはありますか?言語は多くの場合、その背景にある文化をも汲みとり、自分自身に新しい価値観や世界観をもたらしてくれることがあります。私自身も高校生の時に生まれ育った静岡県を離れてアメリカの学校へ進学した時、日本語を主に喋っていた自分と、英語主体の自分に違いを感じるようになりました。アメリカに渡った当初は英語のレベルも十分でなく、ESL(第二言語としての英語)のクラスを通して英語に磨きをかけました。ESLクラスは、メキシコ、韓国、中国、ドイツ、パレスチナと多様な言語背景をもったメンバーで構成されていましたが、それぞれが英語という共通言語を通して自分自身を表現していました。私はと言えば、特にアメリカで話さられる英語のカジュアルな表現にあやかり、友達だけでなく、先生やカフェテリアのスタッフの方々まで、幅広い交友関係を築くことができました。これは日本語でも同様のことが言えます。私の両親を例にとれば、日本語を話す時は、日本語特有の丁寧さと物柔らかさを活かし、より和やかな人間になれるといいます。 このように母語でない言語を話すことは新しい自分を形成するチャンスでもあるのです。今まで母語を通して培ってきた行動パターンやリミットをとっぱらい、もう一人の自分に出会いましょう!

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Language Advisor


ANTON Mario


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