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“Language as a tool to communicate and connect” 「ツールとしての英語:伝え、共感する」

みなさん、はじめまして。SALC 言語アドバイザー(LA)のMario Antonです。APUでは、現在初級と準中級を教えています。花が咲き誇り、春は本当に気持ちの良い季節ですね!春セメスター、みなさんは良いスタートがきれましたか。

APUに入学する多くの国内学生が、4年間の大学生活を通して英語をマスターしたいという強い気持ちを持っていると思います。ご存知の通りAPUにおいての「公用語」は英語と日本語であり、両言語を「混ぜる教育」を謳っています。みなさんが大学生活で培った言語スキルはどのような場面で活かされていくのでしょうか。無論、学内では国際学生との会話や英語で開講されている授業を通してもいかされていくでしょうし、中には更に英語に磨きをかけるため、交換留学、インターンシップや大学院でいかしていく学生もいるでしょう。このように英語スキルは、大学生活、ひいては進学、就職や海外生活において大いに活躍してくれます。














しかしながら、具体的なデータはないものの、国内学生の多くが卒業後も日本に暮らし、日本社会で仕事をします。職場や家庭環境で英語をあまり使わない場合、日本においての英語の活用はどうしても限定的なものになっていきます。

英語を学んでいる学生から時折、「一生懸命国際学生に英語で話しかけたら、日本語で返事された」という話を耳にします。これは大学生活に限ったことではなく、日本社会に住む多くの外国人とコミュニケーションをとる際も同じような事が起きる可能性があります。「日本にいるのだから日本語で話しかけてよ」と思う人もいれば「わたしは英語圏の出身でもなければ英語も話せない」という人もいます。このように「英語を話したい」という思いと「日本語を話したい」という気持ちの齟齬が生じてしまう場合があります。この場合、英語で話しかけることが悪いのではなく、無意識にせよ、思い込みや先入観で会話を形成してしまうと、相手のニーズやストーリーを見過ごしてしまう可能性を孕んでいるということです。よって、ここで重要なのは言語とはあくまで「コミュニケーション」という、より大きな人間としての営みを成立させるための道具であることをしっかり認識することです。道具である以上、必要性がうまれた時に使用し、そうでない時は維持管理に努めます。



私は言語という意思疎通のツールを用い共感することで、対話の相手とはじめてつながることができるのだと考えています。つまり、コミュニケーションという目的を達成させる為に言語があり、その先の自由で平和な世界を築くためにコミュニケーションがあるのではないでしょうか。


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Language Advisor


ANTON Mario


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