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娘と息子を職場に連れて行く日



デモクラシーという言葉を聞いたことがあると思います。民主主義と訳していますが、democracyの語源はギリシャ語です。Demos は人々という意味で、kratia は権威を意味します。つまりデモクラシーとは人々に権威を与える政府の形態を表します。しかし、その方法やどの人々に権威を与えるのかは歴史のみが知ることになります。

今回は女性解放運動に貢献しているアメリカ人グロリア・スタイネム(Gloria Steinem) が始めた運動について紹介します。

彼女は1992年ニューヨーク市において「娘を職場に連れて行く日」と言う運動を始めました。翌年の1993年4月からこの運動は実践されています。子供は母親が勤める会社に来て、一日一緒に過ごします。この日は、子供が母親の働く姿を見るいい機会となっています。母親の職場を見学することで、子供は家庭以外での母親の生活を垣間見ることができます。子供は通勤の様子や昼食の時間を母親がどう過ごすのかを実際に体験できます。そして子供は大人になって自分が働く姿を想像することができます。この経験によって子供はセルフ・エスティーム(self-esteem)を高めることができます。セルフ・エスティームは自尊心や自己肯定感と訳されますが、自分を大切にすることをこの活動によって身につけてほしいとの願いが込められているようです。この体験は、仕事と家庭のバランスを取っている母親を見る体験でもあります。会社にとっても子供たちに会社を知ってもらう絶好の機会となります。

この運動はその後「娘と息子を職場に連れて行く日」に変更されました。最初は娘だけでしたが、今では息子も職場に連れて来ることができます。現在でもこの運動は続けられています。こうやって小さい活動がアメリカ全土に広がって、来年で30年を迎えようとしています。

彼女のことをもっと知りたいという人は、以下のビデオも見てみてください。

https://youtu.be/k3rz8Lg585U ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

Language Advisor


Keiko ISAYAMA


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