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Learn to Use the new “They”: Gender Diversity/ 新しい”they”の使い方を学ぼう:ジェンダー多様性


Learn to Use the New “They”: Thinking about Gender Diversity from the Pronoun
新しい”they”の使い方を学ぼう:ジェンダー多様性の視点から代名詞を考える

こんにちは、ランゲージアドバイザーのAikaです。


皆さんは”they”という代名詞の使い方を知っていますか?


”They their them"の”they”でしょ?「彼ら」または「それら」という意味で、三人称の複数のもの、人を指すときに使う代名詞。そんなこと中学の時に勉強したよ!


そんな声が聞こえてきそうですね。もちろんそれも大正解です。しかし、最近の英語圏でのtheyの使い方はそれだけではないんです。


今注目されている”they”の使い方、それは「男女」という二つしかない性別のカテゴリーにとらわれたくない人の代名詞なのです。


例えば、トランスジェンダーの女性(transgender: 見た目は男性だが、心は女性)にとっては、”he”と“she”という代名詞、どちらもある意味該当するし、どちらもある意味しっくりこないかもしれません。(もちろんトランスジェンダーの男性でも同じことが言えます。)あなたがノンバイナリー(non-binary: 性別にそもそも囚われない)であったり、クエスチョニング (questioning: 自分の性自認、性嗜好が定まっていない)であれば、男女のどちらかに分けられることが苦痛と感じるかもしれません。つまり、自分のことをhe/sheという二択では説明できない、いずれかの言葉で他人から称されることが自分のアイデンティティ上難しい、そんな人たちが使えるカテゴリーとして誕生したのが”they”なのです。ちょっと難しいけれど、マイノリティが自分を説明しやすくなる代名詞の誕生、少しワクワクしませんか。完璧な代名詞ではないかもしれないけれど、社会は男女という二つのカテゴリーだけじゃないことは少なくとも示せる代名詞。私もあなたの存在を認めてるよ、と伝えるための代名詞なのです。


じゃあどんな時に代名詞”they”を使うといいのでしょうか?

例えば、誰かを紹介する場面。

“Maria, let me introduce you to Ephraim. [He is/ she is/ they are] a former colleague from my previous company.”


こんな場面で、ちゃんと”they”が使えたら素敵ですよね。また、もし紹介したい相手のジェンダーがわからない場合、見た目で”he”と決めつけて使うより、”they”の方がいいかもしれません。


他に”they”をよく使う場面は、メールで誰かの話題を出す時。”Sunny said that they won't be able to attend the meeting. The reason is that.... (サニーはミーティングに来れないそうです。理由としては、、、)”というような具合です。特に英語圏以外の名前は、性別がわからない国も多いですよね。ビジネスの場面や日常の場面でそういう相手を指す時に、”he”、”he or she”、”s/he”ではなく”they”を使うことも増えてきているようです。”they”は性別の決め付けを避ける役も担っているんですね。


このような”they”の使い方はケンブリッジ英英辞典にも掲載されています。また、学術英語でもすでに適応されています。Grammarly (英文添削サイト)や、APAスタイル (社会科学科目でよく使われる引用フォーマット)もすでに対応しているんですよね。

 



ISHIGE Aika先生

SALC Language Advisor

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